FAQ
 1. 楽器・マウスピース・リードなど
Q.須川さんの使用楽器を教えて下さい。
A. 現在使っている楽器は、ヤマハ・カスタムのゴールドプレートです。アルトは YAS−875G(EX)、ソプラノはYSS−875G、テナーはYTS−875Gです。(バリトンはYBS−62。)須川という銘を入れてもらっていますが、楽器自体は市販されているものと同じです。(ちなみにゴールドプレートは吹いたときにある程度の抵抗感があり、息の圧力がしっかりしてからでないとキツいのではないかと思います。楽器を吹きこなせるようになった人がグレードアップするのに適した楽器かもしれません。)「それ以外にも持っているのではないか?」とよく聞かれますが、それしか持っていません。以前使っていた楽器は昔の教え子とかに譲ったりしたので手元にはありません。
Q.須川さんはどのようなマウスピース、リード、リガチャーを使っているのでしょうか?
A. マウスピース、リード、リガチャーは基本的にはソプラノ・アルト等の種類に関係なく同じです。使用マウスピースはセルマーのS90−170(ソプラノ、アルト、テナー)とルソー・モデルの4R(バリトン)、リードは基本的にはバンドレンですが、リコを使ったりもします。マウスピースのオープニング(開き)がやや狭めのため、アルト・テナーのリードは堅さが3&1/2のものを使っています。(ソプラノとバリトンは3です。)薄いと感じるときはカットすることもあります。(標準的なマウスピースはセルマーの場合C☆かS90−180だと思います。マウスピースとリードの堅さに関する目安は、「うまくなろう!サクソフォーン」のp.32を参照して下さい。)リガチャーは昔からハリソンを使っています。
Q.曲のジャンルによって楽器やマウスピースを変えることがありますか?
A. いつも同じ楽器を使っていますので、曲のジャンルによって使い分けることはしていません。マウスピースを変えることもしていません。使い慣れたマウスピースの方が音色をコントロールできるからです。音色はイメージで変えていくようにしています。本多俊之さんも、ふだん使っているジャズ系のマウスピースを変えずにクラシック系の曲を吹いている、と言っていました。
Q. 新しいリードの箱を買って試奏したところ、今ひとつ良いリードが見つからなかったのですが、吹いていれば良い音に近づくことはあるのでしょうか?
A. リードは吹きはじめからしばらくすると変化します。何枚かを交互に使って練習して、育てていくと安定すると思います。リードの選び方と調整法に関しては、「うまくなろう!サクソフォーン」のp.32−36を参照して下さい。
Q.マウスピースを選ぶ際に気をつけるべき点はありますか?
A. マウスピースを選ぶ際のポイントとしては、音の鳴りが均一になっていること、ノイズが少ないことなどが挙げられると思います。あと、サイドレイルが長いと音の抜けが悪いことがあるのに気をつけるといいと思います。(マウスピースの各部位の名称等については「うまくなろう!サクソフォーン」のp.11を参照して下さい。)
Q.楽器を買おうと思っているのですが、楽器を選ぶ際のポイントを教えて頂けませんか?
A. いろんなプロの方が選定したモデルが出ていますから、自分のからだにしっくりするものを自分で吹き比べて最終的に決めることがいいのではないでしょうか。(ちなみにヤマハのものは私が工場で厳密に選定したものが楽器店で入手可能なはずです。)それには調整のいい何本かからちゃんと選ばせてくれる楽器店を選ぶこともポイントだと思います。
Q. 新しい楽器を購入したのですが、なかなかこなれてくれない(音抜けしない)気がして困っています。何か打開策はないでしょうか?
A. いい演奏ができるか否かにおいて、楽器の新旧は究極的には問題にならないはずです。練習に自分の好きな曲(バンド等で割りふられた曲以外)やメロディーをどんどん吹くのがステップアップにつながると思います。
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