FAQ
 4. アンサンブルの技法など
Q.サクソフォーン四重奏(カルテット)の際の並び方はどうしたらよいでしょうか?
A. カルテットの並び方は、マルセル・ミュール氏が古典的な弦楽四重奏の並び方に基づいてSTBAとして以来、この形態が伝統となっていました。しかし、最近はトルヴェール・クヮルテットのように、現在のオーケストラや弦楽四重奏の音楽の作り方に共感を持つことによってSABTという並びにしているところもあります。(田辺)
Q.良いアンサンブル作りのためにはどのような点に気をつけたらよいでしょうか?
A. アンサンブルをするにあたっては、まずは自分のパートをしっかり吹けること、つまり個人練習が第一だと思います。そして、ただリズムとか音程を合わせるだけでなく、それぞれの役割をよく認識してバランスをとることが大事です。(アンサンブルの基本については「うまくなろう!サクソフォーン」pp.70−71も参照して下さい。)
Q. 吹奏楽部のサックス・パートでアンサンブルの練習をしているのですが、先生にみてもらうと、必ず「4人で音色をそろえなさい」と言われます。音色はどうやったら統一できるのでしょうか?
A. 音色の統一といっても、楽器がみんな違うので厳密には同じ音は出ないのですが、発音の仕方、音の切り方、ヴィブラートのかけ方、音程などを丁寧に合わせていくと4人が1つになったような感じが出ると思います。あと、いろんなパートが受け継いでいくときにその音量をなるべくそろえていくといいでしょう。
Q. サクソフォーン四重奏で、ソプラノ・アルト・テナー・バリトンが連続して吹いて一つの楽器のようになるところがあるのですが、「次に受け渡す人の最初の音まで吹くつもりで指使いを持っていく」という隠し技(「うまくなろう!サクソフォーン」p.76)を使っても、いまいちつながっているような気がしません。どのようにしたらスムーズにつながって聞こえるようになるのでしょうか?
A. ひとりひとりの音量や音色の違いもあるので、それぞれの音の最後と音の入りの音量を揃えるということが大事だと思います。誰かに客観的に聴いてもらってゆっくりやってバランスをチェックしてみたらどうでしょうか。あと自分で録音して自分たちで聴いてみることもいいでしょう。
Q. アンサンブルでジャズっぽい曲をやることになりましたが、今まであまりやったことがないので、吹き方がよくわかりません。何かアドバイスをいただけないでしょうか?
A. ジャズっぽい曲を演奏するときには、始まりを合わせることも大事だけれど、音の切り方もきちんとそろえたりするカッコよくなります。音の切り方とリズムを大切にがんばってみて下さい。
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